高血圧に運動が良い影響を与えるメカニズム

なぜ運度は高血圧に良い影響を与えるのかご存じですか?
そもそも躰を動かすと全身の筋肉が伸び縮みを繰り返すことで、酸素や栄養などを使う量が増えてきます。そうなると心臓は体の隅々まで酸素などを行き渡らせる為に収縮して心拍数を高めるのです。

 

 

すると筋肉細胞から生理活性物質であるブラジキニンが放出されます。血管では運動することで通常より早く流れるようになった血液やブラジキニンによって刺激され、血管の内皮細胞が活性化して、一酸化窒素が分泌されます。

 

 

この一酸化窒素には、血管を広げる働きがあることから、全身の血管が拡張して血液が流れやすくなることで血圧が下がってくるのです。
更に、運動に必要な力を出す為に筋肉は近くにあるグリコーゲンを燃焼させますが、それが不足してくると脂肪を燃焼させるようになります。

 

 

特に内臓脂肪から燃焼させていくことから、高血圧の原因にもなる肥満やメタボ対策にもなるので、医者は血圧の高い患者さんに運動をするようにと勧める訳です。

 

 

ですが、運動でも短時間で一気に負荷をかけるウェイトトレーニング(筋トレ)のように酸素を必要としない運動では効果が十分に得られないことから、負荷の軽いジョギングなどの有酸素運動の方が、血管に良い影響を与えるのが大きくなるのです。

 

 

また、脂肪を燃焼させる時には十分に酸素が必要ですし、短時間の負荷が一気に掛かる無酸素運動では脂肪の燃焼も起こりにくいんですね。
また、血管を拡張させて血圧を下げて血液の流れを改善する働きがあるブラジキニンもあまり放出されないことや、その刺激によって増える一酸化窒素もあまり出ないというのがその理由です。

 

 

こうしたことから、激しい運動よりも、軽い汗をかく程度の運動を取り入れることが、血管も元気になり高血圧にも良い所以です。

 

 

有酸素運動は、毎日30分以上継続することが血圧には理想的とも言われていますが、朝のジョギングなどの外での有酸素運動は血圧が高めの人にはあまりお勧め出来ません。
何故なら、心筋梗塞や脳卒中は起床後1時間以内、もしくは午前中に多く起こっているからです。

 

 

朝は睡眠中などの体がリラックスしている時に活発になる副交感神経から、日中などに活動力を高める交感神経へと、自律神経が切り替わる時で、これがスムーズに切り替われば問題はありませんが、どちらか一方が強すぎる状態が続いてしまうと、自律神経のバランンスが崩れて、急に汗ばんだり、息苦しくなるなど体調が変わりやすくなるのです。

 

 

また、交感神経が優位になることで、血管が収縮して血圧が上がりやすくなってしまうのです。
その為、そうした朝に運動をすると、血圧が高めの人や高齢の方なら、若い人に比べてやや危険なのです。

 

 

何より、高血圧の方で運動の必要性は分かっていても、これまでの運動習慣がなかった人がこれから運動を30分以上ややり始めるのは、なかなか気が重いものですよね。
また、仕事や家事が忙しいようなら尚更、運動の時間を確保できそうもないという場合もあるでしょうし、寒い日や雨、雪の日などの外の運動は、かえって血圧が高い人には危険なので避ける必要も出てくるでしょう。

 

 

ですが、ストレッチなら場所も時間も選ばずに出来ますし、筋肉が柔らかくなると同時に自律神経も整える効果もあるので、運動以上に血圧を下げ効果が期待できます。
しかも1日5分からのストレッチならテレビを見ながらでも出来、番組の合間に流れるコマーシャルの時間を活用できるなど、一家団欒の時間も減らないでしょう。

 

 

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